マッシュルーム抽出のたんぱく質「レクチン」で虫歯予防を--。岡山大大学院医歯薬学総合研究科の高柴正悟教授(歯周病態学)らの研究グループは21日、レクチンに虫歯の原因となるミュータンス菌が歯に付着するのを防ぐ効果があると発表した。この原理を応用したガムなどの食品開発に期待がかかる。 同研究科の吉田靖弘准教授によると、実験に、6人の被験者のだ液を使った。虫歯の原因は歯の表面をコーティングするだ液に含まれる糖鎖にミュータンス菌など虫歯菌が結合すること。レクチンはキノコ類や海藻などに含まれるたんぱく質で、多くの種類があり、どの種類のレクチンが効果的かを調べるために70種類を用意。 6人のだ液にレクチンを散布し、さらに培養した虫歯菌をまいて反応を調べた。その結果、マッシュルーム抽出のレクチンは、だ液中の糖鎖といち早く結合し、虫歯菌の結合をブロックする働きがあることがわかった。6人全員に効果があったの