今回から「現代世界を歴史で見る」と題した新シリーズが始まります。東京工業大学の学生向けのこの講義では、第2次世界大戦後の東西冷戦とその後の歩みを知ることによって、現代世界につながる諸問題について理解を深めていきます。読者のあなたが生まれる前、あるいは子供の頃、世界はどのような問題に直面していたのでしょうか。1回目は「東西冷戦とは何だったのか」について取り上げます。■「鉄のカーテン」が下ろされた
今回から「現代世界を歴史で見る」と題した新シリーズが始まります。東京工業大学の学生向けのこの講義では、第2次世界大戦後の東西冷戦とその後の歩みを知ることによって、現代世界につながる諸問題について理解を深めていきます。読者のあなたが生まれる前、あるいは子供の頃、世界はどのような問題に直面していたのでしょうか。1回目は「東西冷戦とは何だったのか」について取り上げます。■「鉄のカーテン」が下ろされた
わたしの嫁さんは、美人である。 いわゆるカワイイ系ではなく、美人。レトロなフランス人形のような整った顔立ちをしている。一目惚れから十数年、結婚してよかったなーと思う。 だが、男女が一緒に暮らすのだから、順風満帆というわけにゆかぬ。カッとなって激しくやりあった夜や、冷たい応酬の日々が続いたときは、後悔することもある。 さらに、メタ視点から、「この結婚」に対する認知の歪みも自覚している。結婚に費やした時間、コスト、感情、労力が莫大かつ取り戻せないため、「この結婚はいいものだ」という認識に反する事柄を、予め排除しようとする。この結婚を否定することは、そこに費やしたわたしを否定することになる。あまりに犠牲が大きいため、結婚を疑うことに一種の恐怖を感じる。 そしてこれを、「サンクコストの誤謬」と呼ぶことも知っている。莫大な投資をした事業から撤退しようにも、取り戻せない費用を、サンクコスト(埋没費用)
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