「ネットギャリー」というサービスが日本でも始まる。ギャリーとは誤植チェック等をする試し刷りのこと。日本では慣用的に「ゲラ」と呼ばれている。 欧米の出版界は約半年前に書籍の刊行日を定めて宣伝広報戦略を組み立てる。そしてその期間に内容を予告して注文を募ったり、刊行前の最終ゲラを仮とじした見本を書評家に提供したりする。ネットギャリーはこの見本版を電子書籍化して配信、印刷と郵送コストの削減を目指す。 やはり欧米が先行していたそのサービスを日本に導入したのは、電子書籍制作などを請け負う「出版デジタル機構」(東京都千代田区)だ。