以前、評判になったアニメ映画「もののけ姫」にたたらで鉄を吹いている場面が出ていましたね。また、戦国時代の英雄毛利元就の活躍する地域、それは中国地方の山間部ですが、その地域がたたらの本場なのです。 たたらは鉄を作るところです。鉄は刀、刃物、鉄砲やいろいろな道具に用いるので昔から極めて重要な金属でした。日立金属は後で述べますように、たたらと非常に密接な関係がありますので、たたらについてお話ししましょう。
昨年(2007)の初夏だったと記憶しますが、チモシェンコの名著“材料力学史”が復刊されてうれしく思ったものです。日本語での初版が昭和49年に出ていますから33年ぶりの復刊ですね。 たしか、高校教育では数学や物理といった理系科目の啓蒙活動の1つに、数学史や科学史の教科書が用意されていると聞いています。定理、定説あるいは公式類の由来を垣間見ることは、それらの理解を深める上でいいことだと思います。また、偉大な天才たちも、実は一人の人間だったと知ることは勉強への励みともなりますね。 質点系の力学や剛体力学、いわゆる一般力学の歴史は物理学史の中で見ることができるのですが、弾性体までを対象とした材料力学の歴史を若い人が知ろうとすれば日本では冒頭の書籍以外皆無なので、この分野に携わる人間としては、出版社の鹿島出版会に感謝するとともに出版を継続して欲しいと願っています。 筆者は初版の材料力学史を時折ひも解
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く