ある著名学術機関に勤めるアメリカ人女性に一通のメールが届いた。そのメールは、harvard.eduの代わりに「hardward.edu」と記載されたフィッシングメールだった。女性が調査会社にこのメールを確認してもらったところ、遠隔制御システムをインストールする「DaVinci」というマルウェアにアクセスするというものである可能性が高いという(WIRED、本家/.)。 ここまではよくある話だが、今回の話のポイントはDaVinciがイタリアのHackingTeam社が軍事・諜報といった用途向けに開発・販売したものだということだ(Dr.WebによるDaVinciマルウェアの解説)。米国の公的機関が中東の政治活動家などを監視するために使用されており、「合法的マルウェア」として扱われているという。このため、ウイルス対策ソフトやセキュリティ保護による対策をバイパスしてしまう場合があるそうだ。 DaVi