MS-DOSからWindowsへ 1982年、Windowsの開発を始めた段階で、マイクロソフトには本格的なOSをゼロから開発した経験はなかった。 同社初のOS製品であるMS-DOSは、基本部分がシアトル・コンピューター・プロダクツという会社のプログラマー、ティム・パターソンが半ば趣味として開発していたOS「QDOS」だった。1980年、IBM PC用のOS開発のオファーを受けたマイクロソフトのビル・ゲイツは、慌ててQDOSを5万6000ドルで買い取った。IBMから大型商談が来ていることは伏せたままだった。QDOSはその後MS-DOSとなり、これによってマイロソフトは「BASIC言語のソフトハウス」から「OSのソフトハウス」へと飛躍する。 最初のWindows 1.0は1985年に発売された。MS-DOSの上で動くグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)であり、できることは少なく、