食べ残しでトマト、温泉で発電 別府杉乃井ホテル 環境配慮で“再生” 産経新聞 2月26日(日)18時44分配信 10年前に経営破綻した「別府杉乃井ホテル」(大分県別府市)が、食物リサイクルや地熱発電など、環境配慮型の事業モデルで“再生”を果たした。経営母体のオリックス不動産(東京)はこうした取り組みを新たなホテル経営のモデルケースにしようと、系列ホテルでの導入に向けた検討を急いでいる。 別府杉乃井ホテルは、平成21年から産業廃棄物処理業のオアシスジャパン(大分市)と契約。1日当たり約700キログラムにのぼる宿泊客の食べ残しをオアシス社が加工して堆肥にし、トマトや野菜の栽培に使う“食の循環”を行っている。 同ホテルでは、約2千人の宿泊客にバイキング形式で食事を提供しており、生ゴミの有効活用が課題だった。処理場に運ばれた生ゴミは、菌やバクテリアによって分解され、4〜6カ月で堆肥に生まれ変