社会的な事業のマーケティングに携わっていて実感するのは、あたかも資源価格の高騰で貴金属の価値が上がるかのように、今の時代にあって「事業の社会的意義」は貴重なリソースだということだ。 先日、就職活動生が会社を選ぶ際に、やりがいを重要視しているという新聞記事があったけれど、お金のためだけに働くのは嫌だなと思っている人は増えているように思う。 つまり、社会的意義をうまく伝えて学生や投資家を惹きつけられる企業は、採用やIRといった活動の費用対効果が上がっていくということだ。もちろんこれは社員のモチベーション、その結果としての生産性に直結する。 ソーシャルマーケティングの視点から見ると非常に社会的意義を主張しやすい事業を営んでいるのに、それを活かしきれている企業は多くない。その結果、働く側は仕事の意味を感じられず、組織はコストがかさんでいるのだから双方にとってハッピーとは言えない。 社員のモチベーシ