日本一過酷と言われる山岳レース「トランス・ジャパンアルプス・レース(TJAR)」。この大会で今年初優勝を飾った土井陵(たかし)は「4日17時間33分」という驚異的な大会新記録を打ち出した。走力や山力が勝因なのは間違いないが、数日間におよぶ超ロングレースでは栄養補給や睡眠がパフォーマンスに大きく関わってくる。ハイスピードで約415kmを駆け抜けるために、何を食べ、どう眠ったのか。「栄養補給」を徹底解剖した前編に続き、後編では「睡眠」について聞いた(全2回の2回目/#1へ)。 ◆◆◆ 「1日目はほぼ眠らず、2日目は20分だけ…」 ――事前にどういう睡眠計画を立てましたか。 土井 今回はどこで何時間寝るかといったおおよその目安と、寝る場所の条件を決めていました。条件の一つはツェルト(簡易テント)を張らないで済むところ、もう一つは標高が低いところです。理由は合理的で、ツェルトを張ると支度にも片付け
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