理系(特に工学系かな)の学生が陥りやすい間違いとして、シミュレーションと現実とを混同しやすい。 もしくはシミュレーションを過信しすぎだったりする。 シミュレーションはあくまでシミュレーションであって、それ以上でもそれ以下でもない。 現実と乖離しすぎたシミュレーションはただの妄想である。 シミュレーションするときは、そのシミュレーションがどういった条件において、どの程度妥当なのか、必ず大なり小なり何らかの検証しなければならない。 また、シミュレーションして導いた値を他のシミュレーションに導入するのは、できる限り避けるべきである。 社会科学系の学生も同じ。 てかまあ、やっぱ社会科学系の方がもっと酷いよね。 理論やモデルだけでなく、比喩や例まで現実と混同しがち。 例えばフーコーの「パノプティコン」。 あれは単なる比喩である。 パノプティコンそのものを研究したところで一般的な社会の分析にはならない