■聖地巡礼は、突然に 「おつかれさまでした。じゃあ、俺、仙台戻るんで」。東京出張の打合せ@南青山を終え、武田陽介(本名)は表参道の駅へと歩き始めたところだった。「オシャレかっ!」「オシャレかっ!」と通り過ぎる人たちに無言のツッコミを入れながら、陽介は家族への東京土産を何にしようか考えていた。「ヨメの好きな豆大福?でもあの店遠いしな…。銀座のデパ地下行けばなんかあるだろ。あっ、でも、表参道ならあのケーキ屋もありだな…。う~ん…」。なかなか行き先が決まらず、駅での立ち往生を覚悟した陽介であったが、「あっ!」という閃きとともに、頭の中から意外な答えがポンっと出てきた。 「神田明神、行かなきゃ」。 さかのぼること、3カ月前。陽介は、DVDのレンタルショップにいた。少しの気恥ずかしさと、大きなワクワク感。アニメのタイトルを物色するなんとも言えない高揚感。これは、久々に陽介に訪れた、“春”だった。男女
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