「キムコ」と聞けば、台湾のオートバイメーカーのKYMCOとすぐわかるだろう。ところが、40代以上になると、そうとは限らない。多くの人が小林製薬の脱臭剤を思い浮かべるのだ。 小林製薬の「キムコ」は1970年代に一気にブレークし、冷蔵庫にはなくてはならない商品となった。そのため、日本では「キムコ=脱臭剤」というイメージが長い間定着した。「うちが日本でオートバイを発売した当初、『キムコです』と言うと、必ずと言っていいほど『脱臭剤をつくっているところですね』と間違われたんです」とKYMCO関係者は振り返る。 そこで、KYMCOは今回、そのイメージを逆手にとってキムコを無料で配布することにしたのだ。実はその裏にはお笑いコンビのナイツがあったそうだ。「キャンペーンのため、ナイツと打ち合わせをして、いいPR方法がないかと聞いてみたところ、『KYMCOならキムコを無料で配れば、おもしろいんじゃないか』と言
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