国民新党の亀井静香代表(74)が、2月にさいたま市で開かれた埼玉県警幹部やOBらの会合で、選挙違反を取り締まる県警捜査2課長だった自らの経歴に触れ「特定の陣営の違反を摘発しないよう指示したことがある」と発言していたことが分かった。亀井代表は警察庁出身で、1969~70年に県警2課長を務めた。 亀井代表は、事実関係に関する取材に、事務所を通じて「ノーコメント」と回答している。 会合は2月11日にあった県警OBの叙勲受章祝賀会。あいさつに立った亀井代表は、埼玉県川口市で夜間に飲食した店近くで、電柱にポスターを張っていた女性に声を掛けると「自民党衆院議員の妻だ」と答えた。 亀井代表は「奥さんが自ら選挙運動をやっている姿に感銘した。捜査員に『あの先生の陣営に違反があっても捕まえるんじゃないよ』と指示した」と語ったという。