襟鞭毛虫(えりべんもうちゅう、Choanoflagellate)は、小さな単鞭毛の鞭毛虫で、単細胞生物の中では我々動物(後生動物)に最も近いとされる。 名前の「choano-」はギリシア語で襟(choanos) を意味する。動物門と並び、コアノゾアを構成するクレードのひとつである。 およそ50属150種ほどが記載されている。 細胞構造[編集] 固着性の襟鞭毛虫 Codonosiga botrytis 襟・鞭毛[編集] 襟鞭毛虫は小さな鞭毛虫で、体長が10μmを超える事は稀である。1本の鞭毛を持っており、その基部を微絨毛(tentacles あるいは microvilli)が環状に取り囲んで襟 (collar) と呼ばれる構造を形成している。鞭毛は水流を起こしてバクテリアなどの餌粒子を集め、これを襟が捕捉する事で摂食を行う。固着性の種は鞭毛の反対側に柄を持ち、基物に付着したまま摂食を行い生活