最新の脳計測技術を駆使して何が夢に出てきたかを見いだす まるでフィクションのような新技術は 身体を介さない新たなコミュニケーションの道を開くかもしれない 脳の活動パターンを解読して睡眠中に見ていた夢の内容を解読――。Science誌が2013年に掲載した論文は,フィクションと考えられていた技術が間近に迫っていることを示し,世界の注目を集めた。研究を率いた国際電気通信基礎技術研究所(ATR)脳情報研究所神経情報学研究室長の神谷之康は「BMI(ブレイン・マシン・インターフェース)を駆使した新しい情報通信が近い将来,実現するだろう」と展望する。 (文中敬称略) 京都府精華町にあるATRの一室。大きなガラス窓の向こう側にドイツ・シーメンス社製のfMRI(機能的磁気共鳴画像装置)が据えられている。3テスラの強磁場を作り,脳の中で活発に活動している部位を可視化する装置で,今回の実験のカギとなった。 「
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