山形大は女性研究者のワークライフバランス(仕事と生活の調和)の実態を探るため、巡回聞き取り相談事業を展開している。中間報告によると、仕事を続けるために妊娠・出産をあきらめる人もいるなど、研究と育児の両立が困難な現状が浮き彫りになっている。 山形大は2009年2月、男女共同参画推進室を設置。5月に文部科学省の補助を受けることが決まり、女性研究者支援に取り組み始めた。相談事業はその一環で、山形県内の四つのキャンパスにいる教員と大学院生約170人と面接し、悩みなどをくみ上げる。 聞き取りは11月に始め、今月12日までに女性教員の79%、大学院生の34%を終えた。その結果、医学部教員は研究や教育以外に医療業務があるなど、学部や年代によって抱える問題が異なっていることや、女性研究者が少なく孤独感を抱えていることが分かった。 独身の研究者からは「研究をしながら結婚相手を探すのが難しい」「職場に休