選択的夫婦別姓を巡り、政府の男女共同参画基本計画案に盛り込まれた導入に前向きな表現が削除されることが9日、分かった。「導入ありきで納得できない」と反発する自民党の反対派に譲歩し、表現を後退させた形に再修正する。結婚前の名字を使えないことで生じる支障についても本文に列挙していたが、脚注に“格下げ”する方向で検討している。 基本計画は、男女共同参画分野における今後5年間の政策の方向性を決めるベースとなる。計画案の内容によって、導入に向けた議論が今後進むかどうかが決まるため、その書きぶりが注目されている。