月は無慈悲な夜の女王のあらすじを簡単に紹介します。舞台は2075年、すでに人類は月を開発して植民地化しています。地球政府(世界連邦)は月を流刑地にしており、300万人の住民の多くは犯罪者、政治亡命者、またはその子孫です。地球は人口が110億人に達して食糧不足に陥っていました。そこで月の植民地は、岩石に含まれる水を利用して小麦などの穀物を栽培し、それを地球に輸出するようになります。 月のインフラや機械は、高性能なコンピューターの「マイク」によって管理されていました。主人公はコンピューター技術者のマニーで、ある日、彼はマイクが知性を持っていることに気づきます。仕事が増え続ける中で性能を強化されていったマイクはいつの間にか自己認識を持つようになり、覚醒していたのです。マニーとマイクは冗談を言い合う仲になり、親友のような関係になります。