眩いライトに照らされた壇上で、2年連続年度代表馬となったキタサンブラックの北島三郎オーナーが、「感謝と感動で一杯です」と思いを語った。主戦をつとめた武豊が隣で笑みを浮かべ、耳を傾けている――。 1月29日、2017年度のJRA賞授賞式が都内のホテルで行われた。年度代表馬のオーナーも、主戦騎手も、そして馬自身も国民的スターだったからこその華やかさがあった。 しかし、そのキタサンブラックとて、満票で年度代表馬に選出されたわけではない。 290名による記者投票の結果、キタサンが得たのは287票。あとの3票は別の馬のもとに行った。 その3票を得たのは、オジュウチョウサン(牡7歳、父ステイゴールド、美浦・和田正一郎厩舎)だった。2016年の中山グランドジャンプ(J.GI)から昨年の中山大障害(J.GI)まで無敵の8連勝を遂げた、障害界の「絶対王者」である。 '16、'17年と2年連続最優秀障害馬とな