今月号の雑誌「優駿」にて、「名馬に魅せられて」という旬の種牡馬特集が組まれている。現役馬と比べて、種牡馬はどうしても上がってしまった馬たちということもあり、これまであまり興味深く読み入ることはなかった。また、サンデーサイレンス全盛期には、その他の種牡馬は泡沫扱いになってしまうため、真剣に引退後の生活をウオッチする気も起きなかった。しかし、昨年は日高の生産馬から多くのG1ホースが出たように、種牡馬においても群雄割拠の状況が生まれつつある。日本馬の血統レベルの向上に伴い、サンデーサイレンスを起点として枝分かれする種牡馬たちは底上げされ、まさに脈々とその血を広げ伝えようとしている。 今回の特集で取り上げられているのは、ゴールドシップ、キズナ、ディープインパクト、オルフェ―ヴル、スクリーンヒーロー、ブラックタイド、ヴィクトワールピサ、ロードカナロア、ダイワメジャーなど、新種牡馬から実績のある種牡馬