これはもしかしたら、スカートこと澤部渡の新たな幕開けになるかもしれない。今年の4月にKAKUBARHYTHMからリリースした最新作『CALL』を引っ提げ、東京・渋谷WWWで行ったワンマン・ライヴのアンコールで演奏され、大きな反響を呼んだ“静かな夜がいい”が、キャリア初のCDシングルとしてリリースされた。スカート初期から澤部のバックを支えてきた面々が紡ぐ、イントロから一気に聴き手を昂揚させるグルーヴィーなサウンドに加え、トリプルファイヤーの鳥居真道が艶やかなギター・ソロで貢献した同曲は、スカートの非凡なポップセンスが溢れんばかりに詰まったキラー・チューン。澤部が20歳の頃に作ったという“雨の音がきこえる”や新曲の“おれたちはしないよ”と“いつかの手紙”を加えた全4曲は、ポップ・マエストロ澤部渡のさらなる覚醒を告げるかのようだ。 今回は、彼とテン年代を代表する若手トラックメイカーの一人、tof