今回のキュレーション原稿は日本のインディーシーンの充実を示す新作をセレクト。いわゆるJ-POPの王道とも、フェスとライブハウスを中心にしたバンドシーンの潮流とも離れたところで、実力ある作り手がきちんと存在感を示しているように思う。 Okada Takuro 『ノスタルジア』 okada takuro 『ノスタルジア』 元・森は生きているの中心人物、岡田拓郎がリリースした初のソロアルバム。マスタリングにはBon Iverを手掛けたグレッグ・カルビ。マネジメントはGotch主宰のonly in dreams、レーベルは欧米の人気インディレーベルの作品をリリースしているHOSTESSという体制でリリースされた一枚だ。先行シングルの「硝子瓶のアイロニー」を一聴した瞬間、唸ってしまった。 最初にTwitterで書いた「ブルックリンで蘇った大滝詠一のような感じ」という感想は我ながらバカみたいな言い方だ