断片的な情報の洪水の中で暮らしている私たちですが、せめて年末年始くらいは落ち着いて、普段なかなか読めない本にじっくり挑戦するのもよいのでは? とくに、後世の美術や文学などに多くの影響を与えた「古典」を読んでみると、今まで見えていなかったこと、知らずに通り過ぎてきたことに、がぜん興味がわいてくるかも知れません。魅惑の読書体験、あなたも始めてみませんか? 西洋文明の二大源泉として、「ギリシア・ローマ文化」と「キリスト教文化」が長らく2トップとして君臨していたのは確かでしょう。せっかく展覧会に行ったのに、この2つの文化的な背景を知らなかったせいで、「いまひとつピンとこなかった...」という経験をした人は少なくないはずです。世の中には、たくさんの解説本やムック本もあり、とてもわかりやすくまとめてくれていますが、どうせならおおもとの「古典」にチャレンジしてみませんか? お薦め本その1:ギリシア・ロ