【サンノゼ=畑中徹】世界最大の交流サイト(SNS)を運営する米フェイスブックが23日発表した今年7〜9月期決算は、純損益が5900万ドル(約47億円)の赤字(前年同期は2億2700万ドルの黒字)だった。株式上場にからむ一時的な費用や研究開発費がかさんだ。 売上高は、前年同期比32%増の12億6200万ドル(約1千億円)。売上高が順調に伸びたことから、23日の米株式市場の時間外で同社の株価は一時、前日比約10%値上がりした。 同社は、普及が加速するスマートフォンなどの携帯端末向けの広告収入をどう増やしていくかが課題となっている。発表によると、携帯端末向けの広告収入が全体の14%を占め、「予想以上に順調に増えている」(アナリスト)との評価が目立った。 この日電話会見したマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は「フェイスブックは携帯端末向けの事業で稼げないという(市場の)通説を取り