ベネッセ教育総合研究所では2015年3月に、OECDとの共同シンポジウム「子どもの未来につながる社会情動的スキルとは?それを育む環境とは?」を実施した。そこでは、グローバル化の進展などにより、文化的背景が異なる他者とも協働していく必要性が増す中、目標の達成、他者との協働、情動の制御などに関わる「社会情動的スキル」を育成する重要性が確認された。こうした社会情動的スキルが、後の人生に重要な役割を果たすとともに、知識や認知能力などの認知的スキルの土台になっていることを示したのも、このシンポジウムの成果の一つにあげられる。 それでは、子どもの社会情動的スキルの育ちには何が関連しているのだろうか。ベネッセ教育総合研究所では、社会情動的スキルの概念と重なりをもつ「学びに向かう力」を育む保護者の関わりを明らかにすることを目的の一つにして、「幼児期から小学1年生の家庭教育調査」(※1)を実施している。「学
![第71回 5歳児の「学びに向かう力」の育ちには、何が関連しているのか? ~「幼児期から小学1年生の家庭教育調査・縦断調査(4~5歳児)」の結果から~](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8d978e5d83392ed1ab545ba687c0b339d956a04e/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fberd.benesse.jp%2Fup_images%2Fogp%2F20181130%2Ffacebookeyecatch1800x946.png)