学生時代に歴史を学んだ時に、「倭国」と「日本国」とは同じ国のことだと教えられてずっと鵜呑みにしてきたのだが、最近になって中国の正史である『旧唐書(ぐとうしょ)』*東夷伝では「倭国」と「日本国」とが別々に書かれている事を知った。それぞれの位置関係を記した部分を中心に、現代語で内容を紹介したい。 *『旧唐書』:中国五代十国時代の後晋出帝の時に編纂された歴史書。完成は開運2年(945) 先ず「倭国」である。 原文と読み下し文は次のURLで読むことが出来る。(原文の10行目までが「倭国」) http://www001.upp.so-net.ne.jp/dassai/kutoujo/frame/kutoujo_frame.htm 「倭国は、古(いにしえ)の倭の奴国(なこく)である。都の長安から一万四千里、新羅の東南方の大海の中にある。倭人は山がちの島をねじろとして住んでいる。その島の広さは東端から西
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