イタリアサッカー界のスポーツ科学研究施設として有名なのはミランラボだが、実ははるかに大規模な研究機関をサッスオーロが有している。正確には、その親会社にしてメインスポンサーである建材メーカー「マペイ」の持ち物。今回の特集にあたり、フィジカルデータ測定と研究の最先端を行くこのマペイ・スポーツセンター(以下MSC)に潜入取材を試みた。 設立は1998年。マペイが当時所有していた自転車競技チームのために、フィジカルの強化からスポーツ医療、栄養学の研究までできる総合施設として発足した。その後、マペイは2002年に同競技から撤退。以降はサッカーを含む様々な競技のサポートに業務を拡大し、13年には1400平米の敷地面積を誇るミラノ近郊オルジャーテ・オローナに施設を移した。 ラニエリの橋渡しでモナコ、レスターとも契約 パフォーマンス計測部門の主任であるエルマンノ・ランピニーニ博士の案内の下、施設を回る。中