居心地のいい日本を離れ、厳しい世界に挑戦する――。そんな決断をした18歳の若きサムライがいる。ハーバード大学1年生の高島崚輔(たかしま・りょうすけ)さんだ。 高島さんは昨年8月まで東京大学で学び、9月からハーバード大学で学ぶという異色の経歴をもつ。東大とハーバードという日米の両トップ校に通った大学生は、過去にほぼ例がない。 なぜ海を越える決断をし、どう日米同時受験という壁を乗り越えたのか。そして現在学ぶハーバードでは何を感じているのだろうか。 今回は海外に挑む10代のリアルな声に耳を傾け、若き才能が選んだ決断の軌跡をたどってみたい。 たった4カ月で東大を離れたわけ ーーなぜ東大からハーバードに来ようと思ったのですか。 秋入学のハーバードは、合格発表が4月でした。ハーバードから合格を受け取った時点では、東大の入学手続きなどすべて終わっていました。その結果、東大、ハーバードの両校に通えることに
悪人を倒せば世界が平和になるという映画は作らない――宮崎駿監督、映画哲学を語る(前編):“ポニョ”を作りながら考えていたこと(1/4 ページ) 「悪人をやっつければ世界が平和になるという映画は作りません」 『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』などのアニメーション映画を手掛けた宮崎駿監督が11月20日、東京・有楽町の日本外国特派員協会に登場し、講演を行った。 『千と千尋の神隠し』が2003年にアカデミー賞長編アニメーション部門作品賞を獲得するなど、宮崎監督は海外でも評価が高い。内外から200人以上の記者が集まり、10分間の講演後には1時間以上も質問が投げかけられた。時には笑いながら、時には真剣な顔で宮崎監督は、最新作の『崖の上のポニョ』や現代社会に対する不安、自らの映画哲学などについて語った。 以下、宮崎監督のメッセージをご紹介しよう。 ポニョと同時に保育園も作った 私たちが作った『(崖の上の
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