平屋建て住宅が大きな人気だといいます。私のような高齢者ならともかく、若い人に人気というのはよく分かりません。平屋建ては屋根面積や基礎の面積も床面積に対してとても大きく、コストがかかります。高断熱住宅としても、暖房エネルギーを減らすには平屋建て住宅はとても不利で、断熱の厚さを相当増やす必要があります。敷地も広く必要になります。それでも平屋を建てるのであれば、少し違う視点で考えてみたいと思います。 仙台に建つ新住協の実験住宅 私は、室蘭工業大学時代には毎年のように研究室で、学生とともに住宅の設計をしていました。高断熱住宅の工法開発や新しい暖房方法の開発、開口部まわりのデザイン開発などだけではなく、新しいプランニングやそれに対する住まい手の反応、温湿度測定など目的は多岐にわたりました。設計した住宅は40~50棟にもなります。 10年ほど前に仙台に来て以来、住宅設計はしていませんでしたが、3年ほど