「#脱毛広告観察」「#クリニック広告ドヤ顔院長選手権」などユニークなハッシュタグをつけて、2018年頃からSNSに広告表現を分析する投稿を行っている写真研究者の小林美香さん。昨年9月にその集大成となる『ジェンダー目線の広告観察』(現代書館)を刊行、本書は大きな反響を呼んだ。 日頃は大学や企業などで写真やジェンダー表象に関する講義を行っている小林さんが「広告」に興味を持った理由、そして「広告観察」をするなかで抱いた危機感とは。 小学校低学年から脱毛広告に晒されている ――小林さんはジェンダー表象を研究するなかで広告表現に興味を持ちはじめたそうですが、「広告観察」をするようになったのはお子さんの存在も大きかったそうですね。 小林美香氏(以下、小林):一人の親として、危機感を覚えたんです。私の子どもはいま中学生なのですが、多くの情報をインターネットを通して得ています。現代は自分向けにパーソナライ
![子どもに脱毛を訴求し、性的コンテンツを見せる日本。「広告観察」から見えた問題とは(此花 わか)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/728b24cecc62f74416b3ab2c65fbcd54463b3e5a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F1%2F7%2F1200m%2Fimg_177f28bc5cd826cfdb9a74b0c50aed5a447563.jpg)