文化審議会は19日、戦前の木造モダニズム住宅の代表作とされる聴竹居(ちょうちくきょ、京都府大山崎町)や、四国八十八カ所霊場札所の白峯寺(しろみねじ、香川県坂出市)など10件の建造物を重要文化財に指定するよう文部科学相に答申した。 聴竹居は1928年完成の木造モダニズム住宅の代表作。京都帝国大教授の藤井厚二氏が自宅として設計した。数寄屋風の外観で近代的なキッチン、地中で冷やした風を床下から取り込む導気口(どうきこう)が設置されるなど、様々な工夫がなされており、優れた意匠と高い学術的価値が認められた。 白峯寺は、拝殿と、後方にある崇徳(すとく)上皇殿などが渡り廊下で接続されている特異な形態で、四国霊場の興隆と上皇崇敬の様相を示している。 また文化審議会は、兵庫県養父(やぶ)市の大屋町大杉伝統的建造物群保存地区を重要伝統的建造物群保存地区に選定することも答申した。 ほかの重文の新規・追加指定は以