三浦しをん さんより… 無口だったり宿題をやらなかったりもするけれど、登場する高校生はみんな、自分や家族や世界のことを真剣に考えている。そんな彼らが、山で暮らす老人たちと出会ったときの戸惑いと喜び――。 きらめく表情を見て、ちょっと涙ぐんでしまった。じいちゃん、ばあちゃんも、高校生たちも、最初は少しカメラを意識しているのだが、そのうちだんだん素が出てくる。思わず笑ってしまう発言や、心打たれずにはいられない言葉が満載!こういうひとたちがいるから、この世界は希望をもって生きるに値する。とってもおもしろい映画です! 石塚とも さんより… 2001年から映画評論活動をしているが、これほど「癒された」と感じた映画は初めてである。それも心の底から。 本当に深いところから、そこにあった痛みや悲しみを、希望を伴ったものに変容させてしまう力を持っている。 (『週刊金曜日』 3月25日号映画評) ●映画のサウ