森の泉にたまった水、コップ1杯分をくんで分析するだけで、そこに生息する野生動物の種類を一度に特定できる技術を千葉県立中央博物館などのグループが開発しました。絶滅のおそれのある野生動物が広大な熱帯雨林のどこにいるのか、簡単に把握できるようになることから、その保護などに役立つとしています。 千葉県立中央博物館のグループは、世界的なデータベースに登録されている哺乳類660種類余りのDNAの情報をもとにコップ1杯の水にどのような動物のDNAが含まれるのか、一度に解析できる特殊な溶液を開発することに成功しました。 そして、東京農業大学の松林尚志教授らのグループとの共同研究でマレーシアの熱帯雨林の泉の水を解析したところ、オランウータンやアジアゾウなど6種類の絶滅危惧種のDNAが検出され、いずれの動物も現場に設置した自動カメラに映っていて、その精度が検証できたということです。 世界の熱帯雨林では、開発や