日本版の衛星利用測位システム(GPS)を担う衛星「みちびき」4基体制の本格運用が1日からスタートした。まだ米国のGPS衛星も活用しているが、「みちびき」の参加により、山間部や高層ビルの谷間などで生じていた位置表示の乱れや大きな誤差の問題が大きく改善される。今後は幅広い分野で正確な位置情報の活用が可能になるという。 「みちびき」は、2010年9月に1号機が、17年の6月、8月、10月にそれぞれ2、3、4号機が相次いで打ち上げられた。1,2,4号機は日本からオーストラリアにかけた上空で8の字を描く「準天頂軌道」を周回する。3号機は静止軌道を飛行している。4号機の打ち上げ成功で、日本版GPSの本格運用に必要な4基体制になり、その後さまざまな試験が行われてきた。 内閣府の宇宙開発戦略推進事務局によると、「みちびき」4基の本格運用が始まったことにより、常時少なくとも1つの衛星は、日本のほぼ真上の軌道