16日に胃がんのため亡くなった俳優で司会としても活躍した児玉清(こだま・きよし)さん(本名・北川清、享年77)の“遺稿”と思われる原稿が「文芸春秋」5月特別号に掲載されている。東日本大震災を受け、同誌が特集した「われらは何をなすべきか」に緊急寄稿した。児玉さんは2月下旬に体調不良を訴え都内の病院で検査、胃がんと診断された。3月下旬に入院した闘病生活から推測すると、原稿は3月11日の大震災後の、入院直前に書かれたものとみられる。 同誌編集部によると、原稿の締め切りは3月24日前後に設定されており、手書きの、ファクスで送信されてきたという。直後に本人から電話があり「内容に満足できないので、ボツ(不掲載)でも構いません。ご判断をお任せします。必要とあれば書き直します」と伝えてきたという。しかし、その後病状が悪化したのか、再び原稿が送られることはなかったという。 書き出しは「この国の危機管理のお粗