(「ジョゼと虎と魚たち」のストーリーの結末について触れています)本作を監督してる犬童一心監督の「ジョゼと虎と魚たち」は本当にすごい映画だったと思ってます。世間的には切ない恋愛映画として消費されてますけど、あれは妻夫木君の暴走するチン○コリビドーと下層社会のフリーなセックスを描いてしまった怪作でした。大学生の妻夫木君はセフレがいるのに、福祉に興味がある同級生(上野樹里)ともいい感じで貧乏街みたいなとこに住んでるジョゼ(池脇千鶴)にも惚れます。劇中でもちょっと触れられるんですが、あきらかに「障害者だから」ジョゼを好きになるんです。原作は未読なんですが、その上から目線から始まった恋愛感情に対する悲しさやら男の身勝手さに対する醒めた諦念なんてものが、原作では描かれているのではないかと推測されます(そうとでも解釈しなければ、あまりにめちゃめちゃな話すぎる)。その視線が映画化の際にすっぽり抜け落ちて、