箱根駅伝の醍醐味の一つが、生中継であることだ。ひと区間の距離が20㎞以上に及び、往路復路ともに中継時間はゆうに5時間を越える。それゆえ、中継車に乗り込むアナウンサーはこんなことにも気を遣うという。生放送中のトイレである。レース中に何が起こっても対応できるように、途中のトイレ休憩は御法度とされている。 「自分の場合は元日は21時ごろ寝て、翌朝は水一滴だって飲みません。うがいだけして家を出て、中継車に乗り込む前にもう一度用を足す。中継バイクに乗っていたときはそれでも心配だったのでオムツを履いてました。河村さんがどうしていたかは聞いたことがないですけどね」 出場チームのエントリー選手全員に取材 そもそも箱根駅伝の実況担当はどのようにして決まるのだろう。 日本テレビは年末年始に箱根駅伝と全国高校サッカー選手権という二つの大きなスポーツイベントを抱えていて、アナウンサーは入社すると一度はどちらかの中
![「山の神、ここに降臨」箱根駅伝の名実況はなぜ生まれたのか。昨年急逝した日テレ・河村亮アナウンサーの“仕事の流儀”(小堀隆司)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2ffef82a08859eee1a0596c47280275211180906/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F9%2Ff%2F-%2Fimg_9fdc6a31e487d6a15cb697f636535bdb195433.jpg)