「異次元の少子化対策」について今年年頭からずっと的外れだと言い続けてきているが、ようやく潮目が変わってきた印象がある。各自治体が、「少子化は子育て支援ではどうにもならない。婚姻数の減少が問題なのだ」という本質な部分に気付いてきているからである。 とはいえ、課題の認識はそれでいいのだが、その課題の解決の方向がズレている。地方の婚姻数が減少を食い止めるために婚活パーティーをしましょうでは根本的な解決にはならないのだ。 地方において「結婚したいのにできない」不本意未婚が増えているのは、「出会いがないから」だと短絡的に考えてはいけない。なぜ出会いがないかというと、そもそも若者が次々と都会へ流出してしまうからだろう。特に、地方で婚姻減の件は女性の流出が激しい。 なぜ女性を含め若者が流出するのか?それはそこに魅力的な仕事がないからである。婚姻減少の問題は、根本的には若者の人口流出の問題であり、流出して