坂田靖子先生は、いずれちゃんと読んでみたいなあ、と思っていた作家さん。短編集もたくさんあるし、「バジル氏の優雅な生活」も名作として名高いし、どれから手に取るか……と悩んでる間に、機会を逃してしまっていました。 最近、新旧の食べ物の話を集めた短編集「サカタ食堂」が出たと知り、「これだ!」と決心がついてようやく手に取った次第。 ※【コマ引用】「サカタ食堂」(坂田靖子/ジャイブ)『タマリンド水』より 短編のなかで一番印象に残ったのが、「タマリンド水」のお話。旅行中に身ぐるみはがされ、東南アジアと思われる村で保護された青年は、そこで毎日村人たちから「酸っぱい味のシチュー」をふるまわれます。 その後無事町に戻った青年は、再び村に行くことを切望しますが、村の名前も場所も不明。諦めかけた頃、友人に誘われて入ったレストランで、あの酸っぱいシチューと再会します。 その料理が「タマリンド水のシチュー」という名
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く