盛岡市都市計画審議会(東島末起会長)は20日、市が1938(昭和13)年に都市計画決定し、未着手となっていた中心市街地の都市計画道路5路線の廃止など変更案を可決した。交通事情の変化により整備不要と判断されながら、建築制限の法の網をかぶせたままとなっていた「幻の道路」問題は75年ぶりに決着する。 廃止するのは明治橋東仙北線(延長850メートル)、梨木町上盛岡駅線(同850メートル)、北山名須川町線(同640メートル)、上盛岡駅北山線(同230メートル)、上盛岡駅加賀野線(同1180メートル)。 市街路計画室によると、5路線はルートや狭い道幅が現状に合わないとして、87年策定の将来道路網計画から外れた。2009年の新たな将来道路網計画では廃止対象路線となっていた。