2022.7.13 岩井俊二『Love Letter』のヒロインが一人二役である理由 ――あるいは「そっくり」であることの甘美な残酷さ 映画を観た感想を、どう表現すればいいのか迷ってしまうことはありませんか? ストーリーを追うだけでなく、その細部に注目すると、意外な仕掛けやメッセージが読み取れたり、作品にこめられたメッセージを受け取ることもできるのです。 せっかく観るなら、おもしろかった!のその先へ――。 『仕事と人生に効く 教養としての映画』の著者・映画研究者の伊藤弘了さんによる、映画の見方がわかる連載エッセイ。 初回は、岩井俊二監督の長編映画デビュー作『Love Letter』(1995年)を取り上げます。 そっくり、、、、であるというのは、愛にとって残酷な制度であり、 しかもそれが、人を裏切る夢の定めなのである。 ――ロラン・バルト 『明るい部屋――写真についての覚書』花輪光訳、みす
![岩井俊二『Love Letter』のヒロインが一人二役である理由 ――あるいは「そっくり」であることの甘美な残酷さ | 伊藤弘了「感想迷子のための映画入門」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8a5503e52e5a395dba3314fecf65bc2f119acb79/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fyomitai.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F07%2Feiganyumon_001_loveletter-e1657175080522.jpg)