だ。先に挙げた、わかりやすい俳句に比べたら、ちょっと意味が分かりづらい。 「代(よ)ぞ」などと大げさな言い方をしているけれど、これは家(草の戸、つまり芭蕉が住んでいた草庵)の住民が代替わりしたよ〜ぐらいの意味だ。 東北に旅立つにあたり、当時住んでいた草庵を引き払った後、新しく入居してくる家族に小さな女の子が居ることを知った芭蕉が、「おじさんひとりずまいのわびしいこの部屋の住民が代替わりして、小さい女の子も住み始めるらしい。そうすると、おそらく雛人形なんかも飾っちゃったりなんかしちゃって、華やぐな〜」という、気持ちをよんだ句だ。 よく、引っ越しする時に、家財道具を運び出してガランとなった部屋の写真に「#引っ越し #◯年間 #お世話になりました #おっさん一人暮らし #次は家族連れが住んだりして」などと、ポエムみたいなハッシュタグを付けてインスタグラムにアップする感覚に近い。 さて、その芭蕉が