2回続けてナレッジマネジメントのエントリーを書いたがもうひとつ。 先日のエントリーで「ナレッジマネジメントそのものを目的としたシステム導入は上手くいかない」と書いた。実際にナレッジマネジメントの実施の際に最終的に何らかの「仕組み」に落とし込まないと、個人のナレッジが組織に落ちない(溜まらない)のだ。これは、先日書いたことと一見矛盾しているようだが、これまでの経験からいって多分間違いないと思う。但しここで言う「仕組み」は、IT系のシステムとは限らない。紙でも制度でも良い。「仕組み」にしないと一過性のものになってしまう。 もうちょっと具体的に考える。例えば、営業員の持つ営業ノウハウとして顧客への提供情報を共有して再利用するというナレッジマネジメントに取り組むとする。プロジェクトを立ち上げ、この目的を共有し実際に営業員から情報をくみ上げる。その後そのくみ上げた顧客ニーズを分析して仮説を立案するな
日本においての検索エンジンブームは過去1990年代に一度盛り上がっている。そして昨今エンタープライズサーチと名を変えて第2のブームが訪れた(ようにみえる)。初期のブームはおそらくジャストシステムのConceptBaseの発売をきっかけとしたものであったが、その頃の検索エンジンは検索方式の違い、すなわち「形態素解析」か「nグラム方式」かを中心に語られることが多かった。 しかし検索方式の違いなど実のところ一般ユーザには別にどうでも良いことだったのである。車に例えてみると、FF式の車であろうがFR式の車であろうが普通の人は車が走れば満足であり駆動形式よりは走りにおける快適性などをより重視する。検索エンジンも同じである。欲しい検索結果までたどり着く過程のほうを重要視する。 実際に技術的に先行するインターネットサーチの世界では、地図をインターフェースにした検索や検索キーワードの推薦機能などが取り入れ
IT化全盛の時代ではあるが、私の勤務先では未だに紙による社内回覧が存在する。紙の持つ取り回しのよさや一覧性、簡単には複製できないという原本性が、こういった社内回覧を全て電子化できない主な原因だと思うが、それでも長い出張などに出かけると回覧が山のように机の上に溜まってしまうことになる。 業務に余裕があるときは良いのだが、忙しくなるとこうした回覧を処理する時間ももどかしい。こうした回覧の中には必ず読まないといけない内容にまじって、生協などからの購買の案内や労働組合からの情報、他には読んでおくべき記事など含まれる。それなりに気を使うのだ。 ところが時々そのなかに、前の人がアンダーラインを引いてくれているのがある。これは便利だ!Web2.0系のキーワードで「タギング」というのがある。まさにこれである。 早速先日、私から部内の全員に以下のようなメールを出してみた。 === 昨今弊社を取り巻く環境変化
大手プロバイダのSo-netもSNSに参入したようである。 別のサイトの報道によると、So-NetのSNSのコンセプトは「コミュニティのやり直しニーズ」だそうである。なかなか面白い。確かに大手SNSの会員数がかなりの数になった昨今ではこういったニーズも顕在化しつつあるだろう。 さて、このニュースに限らず昨今のインターネットでのSNSの隆盛についてあるコンサルタントが面白い仮説を立ててくれた。 「SNSは一時期のパソコン通信の担っていた役割の受け皿として機能している」 Niftyをはじめとしたパソコン通信の全盛期には、ユーザはIDという実名に近い個別識別番号を持ち自分のアイデンティティをそこに載せつつコミュニケーションを行なっていた。実名そのものが公開されないまでもIDを騙ることは出来ないので発言にはある程度の責任と思いが含まれていたという。 パソコン通信のフォーラムには同じ分野に興味を持っ
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