新幹線やリニアなど日本の高速鉄道技術の普及に向けて議論する高速鉄道国際会議(読売新聞社など後援)が22日、都内で開かれた。 世界約10か国の要人ら計約300人が出席した。 会議では、シンガポール陸上交通庁のチュア・チョン・ヘン副長官が、マレーシア政府とクアラルンプール―シンガポール間(約300キロ・メートル)で検討している高速鉄道計画について「新幹線は我々が求めている高速鉄道システムに該当すると思っている」と述べ、新幹線システムの採用に前向きな姿勢を示した。 マレーシア陸上公共交通委員会の開発責任者、アズミ・アブドゥル・アジズ氏も「日本の姿勢を評価している」と述べた。 両国間の高速鉄道計画は近く入札が行われる見通しで、JR東日本などが応札に前向きな姿勢を見せている。太田国土交通相も8月にマレーシアを訪問し、日本の新幹線システムのトップセールスを行っている。