7月30日は、人身取引反対世界デー。日本人も知っておく責任がある、現代の人身取引とは。(フロントロウ編集部) 人身取引は現代でも起こっている 7月30日は、人身取引反対世界デー。最近では、黒人の人権を叫ぶBlack Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)運動が黒人コミュニティがある世界各国で起こり、過去の黒人奴隷の歴史が、現在の黒人コミュニティにも大きく影響していることに対する理解が進んでいるけれど、奴隷は過去のことではない。 人身取引とは、別の地域や国に、誘拐や脅迫によって被害者を連れて行き売り買いすること。国際労働機関(ILO)の報告によると、人身取引の犠牲者は世界でおよそ2090万人にも上るとされており、麻薬密輸、違法武器取引に続く地球上の犯罪トップ3に入っている。 人身取引の被害者には何が起こっているのか 国連の元事務総長であるパン・ギムン氏は、人身売買の被害者の多