女子の学生服にパンツスタイルを採り入れる学校が増えている。性差だけでなく、障害のある人が容易に着脱できるように工夫した取り組みも行われている。 9月上旬、学生服を専門に扱うバロンハヤカワ(新潟市中央区)の店頭に女子中学生向けのスラックスが並んだ。上着やスカートと同じ生地で、市内の大半の中学校に対応できるという。価格はスカートと同じ、2万900円(税込み)。昨冬から問い合わせが増えたことや、スラックスを望む生徒が全国的に増えている動きを受けた。 作ったのは学生服メーカーのトンボ。文部科学省が2015年に性的少数者の児童生徒に配慮を求める通知を小中高校に出したのを受け、ジャケットやボトムス、ネクタイやリボンを自由に選べる「ジェンダーレス制服」の提案を始めた。 別の学生服メーカー、菅公学生服も昨年から県内でスラックスの販売を始めた。新潟菅公学生服の営業課長、吉本雅哉さんが新潟市内の中学校にスラッ