仙谷由人官房長官は28日の記者会見で、30日召集の臨時国会への提案を検討する同意人事に関し、「(野党に)頭を下げてお願いに回らなければいけない」と述べた。野党時代の仙谷氏は、政府提案の同意人事に強硬に反対していたが、立場が変わった今回は、「ひたすら説明をさせていただき、通していただきたい」と平身低頭している。 同意人事に関しては現在、預金保険機構理事長と理事、証券取引等監視委員会委員長と委員2人など計6ポストの任期が切れている。同意人事には衆院の優越規定がなく衆参両院の同意が不可欠だが、「ねじれ国会」の参院で同意を得られるかは野党の出方次第。 民主党は参院で多数を握った平成19年以降、日銀総裁など28人の人事を不同意とした。仙谷氏は日銀総裁人事の際、党国会同意人事検討小委員長として反対派の急先鋒(きゅうせんぽう)だった。