9月にドイツ・ベルリンで開かれた世界最大級の鉄道見本市「イノトランス」。会場に展示された車両の中で目立つのはやはり旅客用車両だが、その一方で物流業界関係者から大いに注目を集めていたのが、機関車や貨車といった貨物輸送用の車両だ。 一般の人々が貨物輸送用の車両に目を向けることは少ないだろうが、鉄道による貨物輸送量が高い割合を占める欧州では重要な存在だ。旅客輸送が圧倒的な規模を誇る日本ではあまり想像できないが、世界的に見れば旅客より貨物の方が輸送量が大きい国も多く、各国の鉄道を支える重要な屋台骨となっている。 イノトランスの会場で見た、未来の物流スタンダードを検証してみた。 欧州で求められている機関車とは 物流を支える貨物列車の牽引には、もちろん機関車が欠かせない。各メーカーは、毎回何らかの新機軸を盛り込んだ新型、改良型の機関車を発表する。欧州で主に使用される最新の機関車には、いったいどのような
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