室礼について 「小鍛冶屋」の愛称で呼ばれてきた元民家。 その2階に家の奥様が、芸妓さんや地域の方にお茶やお華を教えていた部屋があります。 床に据えられた炉釜や「勉強室」の札など、往時の記憶が部屋の端々に残っています。 「主が客をもてなす。礼を尽くすこと。」 岩室の地に脈々と受け継がれてきたであろう精神を、 丁寧に、くらしの実践をもって教えてこられた場所でした。 平安時代、宴や儀式など、 ハレの日に貴族たちが 邸宅の室内を調度(生活道具)で装飾することから始まったといわれる古くからの「しつらい」。 この行為の背後には、 「客人(マレビト)を迎え、送る」精神があります。 この言葉になぞらえ、小鍛冶屋2階のスペースは「室礼(シツライ)」と名付けられました。 「室礼」では、先人・先祖の紡いだ文化、生活を取り巻く自然、訪れた人々― 様々なものを「客人(マレビト)」として捉え、 「迎え」「もてなし」ま
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