9月9日未明、千葉市に上陸し、千葉県内に甚大な被害をもたらした台風15号。上陸直後には県内ほぼ全域の約90万戸が停電し、暴風により多くの住宅が損壊した。停電が2週間続いた地域も多く、台風が去って20日が経った現在でも復旧していない地域もある。 そんな被災地・千葉のなかでも、特に被害が大きかった県南部の館山市に暮らす作家のこかじさらさん。彼女自身は幸運にもほとんど被害に遭うことはなかったが、まったく想定していなかったトラブルの連続に、精神的にすり減っていく20日間だったという。 屋根が丸ごと飛ばされた家 9月9日(月)台風15号による大停電1日目 午前1時過ぎ、台風15号が上陸したと思われる時刻、千葉県館山市は、かつて経験したことがないほどの暴風雨に見舞われていた。 私は、高齢の両親(父89歳、母87歳)と同居している館山市内の自宅で、不安な夜を過ごしていた。突然、バリバリという音がしたと思
では、どういう運動が、脳を育てるために効果的なのか。レイティ氏が勧めるのは、一定時間にわたって心拍数を上げるタイプの運動だ。研究によると、数ある体力の評価基準のうち、とくに心肺機能が学業成績と強い相関関係を示しているという。 具体的な心肺機能の高め方は、速足でのウオーキングやランニング、エアロビクスやエアロバイクを使った運動など。週に2日は最大心拍数(注)の75.90%まで上がる運動を短めに、残り4日は65.75%までの運動をやや長めに、というのが脳のためには理想的だという。心拍数の目安としては、ランニングでたとえると、最大心拍数に対して80%以上というのはかなりきつい全力疾走、70%はやや息が上がる走り込みといった具合だ。心拍計を使って測ってみるのもよいだろう。 ジョン・J・レイティ ハーバード大学医学部准教授。精神医学を専門として幅広く活躍。イリノイ州ネーパーヴィルの事例を研究し、運動
【はじめに,目的】 脳由来神経栄養因子(以下BDNF)は,シナプスの可塑性に関与し,記憶や学習の形成において重要な役割を果たす分泌タンパク質である。また,BDNFは,Synaptophysinなどのシナプス関連タンパクの産生を促進し,神経伝達効率を改善すると報告されている。成人期ラットに対する運動介入では,脳内の様々な領域や骨格筋でのBDNFの発現を高めることが報告されている。しかし,老齢・中年齢ラットを対象とした長期的な運動介入が神経栄養因子に与える影響は不明である。そこで,本研究では,老齢・中年齢の2群の異なる週齢のラットに対する長期的な運動介入による運動療法の効果について,脊髄におけるBDNF,Synaptophysinの発現への影響を解明することを目的として行った。 【方法】 Wistar系雄性ラット20匹(老齢,中年齢各10匹)を対象とし,各群を走行群5匹,非走行群各5匹と無作為
1 運動・トレーニングによる骨格筋肥大のメカニズム 主にラットやマウスの筋力トレーニングモデル(電気刺激による筋収縮や、手術による代償性肥大)を用いて、トレーニング刺激後の遺伝子やタンパク質の発現などを調べています。このような研究により、筋力トレーニングの効果のメカニズムが解明されつつあります。 (論文番号:74: 77: 83; 90; 95 など) ▲ ページトップへ 2 筋運動が脳に及ぼす効果:認知症予防を目指して 運動が高齢者の認知症予防に効果的なことが、近年の疫学研究からはっきりとしてきました。しかし、その効果のメカニズムは不明です。我々の研究室では、ラット骨格筋を直接電気刺激して収縮を起こさせたときの、脳の海馬(短期記憶中枢)での脳由来神経栄養因子(BDNF)の発現などを調べています。BDNFは、神経細胞の増殖や保護に重要なはたらきすることから、運動に伴って筋から分泌されるホル
新常識! ニューロンは運動で増える ネーパーヴィル203学区の取り組みは、運動が子供たちの学業成績にプラスの影響を与えることを証明してみせた。ではなぜ、運動をすると頭が良くなるのか。 運動が「脳の神経細胞を育てる」からだというのは、『脳を鍛えるには運動しかない!』(NHK出版)の著者、ハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士だ。 「運動すると、脳由来神経栄養因子(BDNF)という物質が脳の中でさかんに分泌されます。このBDNFが、脳の神経細胞(ニューロン)や、脳に栄養を送る血管の形成を促すことが明らかになりました」 以前は「脳のニューロンの数は生まれたときに決まっており、その後は加齢とともに減っていく一方で、増えることはない」と考えられていた。だが最近では、さまざまな要因で後天的に増えることが科学的な常識となっている。 「ニューロンの数を増やすために最も効果が期待できるのは、運動です
コクラン共同計画は国際的な非営利研究組織で、メタ分析(試験の数は多いが個々の規模が小さく、単独では答えが出せないときに有効)を含む医療情報を体系的にまとめて発信しています。http://www.thecochranelibrary.com/view/0/index.html 日本語で部分的に読めるサイト⇒http://minds.jcqhc.or.jp/n/ 使い方⇒http://plaza.umin.ac.jp/~literis/cgi-bin/fswiki/wiki.cgi?page=TheCochraneLibrary ⇒http://www.wiley.co.jp/ 日本語サイト(Minds)で脳卒中関連のリハビリについて調べてみました。 記憶障害、注意障害、半側無視、失行、早期のAD患者または血管性痴呆患者に対する認知トレーニング、認知障害に対する作業療法など高次脳機能障害につい
1.運動によるBDNF効果(認知症・アルツハイマー) 歩くことは人間にとって最良の薬である ヒポクラテス 概要 神経細胞回復の鍵を握るBDNF 以前は、脳神経細胞は一度死んでしまうと、二度と復活しないということが定説だったが、今では少なくとも海馬や背外側前頭前皮質などある特定の領域では、神経細胞が再び回復するとされている。 脳神経細胞を成長させる因子にはBDNFとNGFが知られているが、特にBDNFが、非常に重要な鍵を握っており、BDNFをいかに多く増やしていくかが、短期記憶を司る海馬細胞を回復させるため、ひいては脳機能の低下を防ぐために重要になってくる。 運動のもっとも重要な認知機能効果はBDNFの増強 運動の認知機能改善への作用は多岐にわたるのだが、運動のもっとも大きな利益はBDNFが増加することにあると多くの研究者の間で考えられている。 であれば、単純にBDNFを投与すればいいんじゃ
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